2014/11/27 Category : 辞世の言葉 芥川龍之介 水洟や 鼻の先だけ 暮れ残る 芥川龍之介は三十六歳で自殺をしてこの世を去りました。 その際に残したのがこの句です。 かつて「短編」とは天才の代名詞でした。 その名作短編を若い頃に残し、徐々に徐々に才能を枯らしていき、そしてこの世を去りました。 ”才能”というのは一つの欠落のようで、それを預かった人間はその穴を埋めずにはいられなくなる。 まさに才能に生き、才能に死んでいった芥川の生涯でした。 PR