2014/12/02 Category : 辞世の言葉 在原業平 つひに行く 道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを 伊勢物語の主人公と目される、在原業平。 平安時代きってのプレイボーイと言われていますが、それも時代の潮流に乗れず、短歌にしか自分の道を見つけることができなかったからとも言われています。 ”人が必ず行かねばならない道とは聞いていたが、 突然その時がこようとは、思いもよらなかったものです” PR
2014/12/01 Category : 辞世の言葉 細川ガラシャ 散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ 細川ガラシャは明智光秀の三女にして、細川忠興の正室。 キリスト教の定義に惹かれ、密かに改宗した彼女は、明治期になって「細川ガラシャ」と尊敬の念を込めて呼ばれるようになりました。 戦国時代。流転する人生の中で生きた女性。 「花も人も、散りどきを心得てこそ美しいものよ」そんな意味の言葉を残して、38歳で世を去りました。
2014/11/30 Category : 辞世の言葉 島崎藤村 涼しい風が吹いてくる 島崎藤村といえば、自然派主義者の文学者。 出自の秘密を告白する、『破戒』。姪との近親姦を告白した『新生』。 人間の生々しい側面を描いた彼の、最後の言葉が―― 「涼しい風が吹いてくる」 なんとも爽やかに感じてしまうのは、この世で全てを告白し切ったからでしょうか。
2014/11/29 Category : 辞世の言葉 カール・マルクス 「馬鹿なことを言うな! 最後の言葉なんてものは、十分に言いつくさずに生きて来た阿呆(あほう)どもの言うことだ」 (家政婦に「最後に言い残す言葉はないかと聞かれ、答えたもの ) 唯一無二の思想家。カール・マルクスの最期の言葉ですね。 ちなみに「資本論」は一巻のみが彼の手による著で、残りの巻は彼の親友でもあり、同士であった”エンゲルス”が彼の遺稿を整理して発行したものとなります。 資本主義の矛盾点を暴き出したカール・マルクス。 彼は自分の人生の最後にして、もう言い尽くす言葉がないと言い切れたのでしょうか。 真相を知る人はいません。
2014/11/28 Category : 辞世の言葉 萩原朔太郎 悪魔がそこにいる 印象的な一言ですね。 見えたのはファウスト博士の前に訪れた、メフィストフェレスのような悪魔でしょうか? 彼は詩人でありながらも、生涯を通じて音楽を愛し、精神の自由を求めていました。 「されば、我等の思想に於いても七の属和絃が必要であることよ」 そんな彼が最後に病床で残したのが前述した言葉でした。